歯磨きが大嫌いなクマの子 ボリスが主人公です。

どうしても歯磨きしたくないボリスは水道の栓をひねり、ジャーと水の音をたててママをあざむき「あしたはみがく」と言い続ける、そんな毎日を送っています。

ある日、いつものように歯磨きもせず寝てしまったボリス。急に口の中がもぞもぞし・・・なんと歯が一本残らず無くなってしまいます。

しかし　ボリスは困るどころか大喜び！これで歯を磨かなくてすむからです。友達に自慢までして見せびらかせます。でも友達からは歯が無くなるとこんなこと、あんなことがおきる と心配されてしまいました。

だんだんボリスも不安になります。さぁ～ボリスの歯はどうなってしまうのでしょうか？

歯磨きな嫌いな子どもはたくさんいると思います。そんな子どもたちと一緒に読んで楽しんでほしいです。2003年から読み継がれている作品で、ハラハラドキドキする物語です。ファンタジー要素もあるので、絵本から幼年童話へ移行するきっかけにもなりそうな作品です。

推薦者：朝日仁美（絵本でＳＤＧｓ推進協会 代表理事　ＪＰＩＣ読書アドバイザー/絵本専門士　長年地域で乳幼児親子を対象におはなし会を主宰。現在は学校司書をしながら、絵本でSＤＧｓを普及する会を立ち上げ活動中。）