雪に覆われた森の中、のねずみが、くまが、かたつむりが、りすが、やまねずみがねむっています。
やがて動物たちは目を覚まし、はなをくんくん させてかけだします。
ページ全体に白と黒の二色だけで描かれている絵には、温かみがあふれています。
まるで詩のような言葉の繰り返しと、動物たちが集まりながら走っている姿は躍動感いっぱいで、ページをめくると次に何が起こるのか、期待が膨らみます。
みんなが かけていった先にあったのは?
最終ページはモノトーンのなかに、パッと華やかな色が現れて、春の訪れに心が躍ります。
原題は『THE HAPPY DAY』。春が待ち遠しくなる絵本です。
推薦者:有本 教子(新潟県立図書館司書。こども図書室担当。2女1男の母。)
新潟県立図書館のホームページにBSNキッズプロジェクトの「大人の本棚・こどもの本棚」で紹介された本のリストが紹介されています。こちらもどうぞご利用ください。