大人の本棚・こどもの本棚

橋をかけるー子供時代の読書の思い出ー

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本書は、上皇后の美智子様が皇后時代の1998年に国際児童図書協議会(IBBY)インド大会でなさった基調講演(ビデオ講演)「橋をかける―子供時代の読書の思い出」の日本語訳と、講演をなさるに至った経緯についての関係者の説明、及び、2002年に美智子様がIBBY50周年記念大会に参加された際の挨拶(スピーチ)を収録したものです。

基調講演では、疎開時代を含むご自身の子供時代の読書の思い出を通して、子供時代の読書がどのように世界を理解するのに役立ち人生に何をもたらすのか、お考えが語られています。子供時代の読書は「ある時に私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。この根っこと翼は、私が外に、内に、橋をかけ、自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに、大きな助けとなってくれました。」「読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました。私たちは、複雑さに絶えて生きていかなければならないということ。人と人との関係においても。国と国との関係においても。」

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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