何とひらがなを人の体であらわした写真絵本。

ゆかた姿の男の人たちが４人登場。手足を縦横に伸ばしたり曲げたりし、表情豊かに形作る。その楽しそうな表情に、こちらも体がムズムズして、手足を動かせている自分に気づく。

「いってらっしゃい　おふたりさん　いきでいなせな　いろおとこ」など七五調の歯切れのよいことばあそびが続く。更に天狗のお面、電電太鼓、扇子の小物がゆかた姿の男の人を引き立て、古風な雰囲気を漂わせる。

お話会でこの本を読んでみた。体で表す子ども、見ている子どものどちらも笑顔があふれ、楽しい時間になった。

推薦者：大平光代（絵本の家「ゆきぼうし」（魚沼市）代表。絵本専門士の資格を持つ。10年間子育て専業主婦をし、現在は保育園、こども園勤務の保育教師。大阪府出身）