大人の本棚・こどもの本棚

漂流物

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浜辺で遊んでいた少年は、波打ち際に運ばれた漂流物のカメラを拾います。
フィルムを現像するとそこに写っていたのは、数々の不思議な海の世界と、一枚の人物写真。写真を拡大してみると、写真の中に写真が写りこんでいて、どんどん時代をさかのぼって、最初の持ち主まで辿りつく…。現実と、時代や場所を超えた非現実(夢幻の世界)が交錯しながらお話が進みます。

海の奥底に広がる神秘的な世界。少年の表情から伝わるワクワク感。まるで波の音が聞こえるような挿絵。字のない絵本ですが、細部まで丁寧に描かれた絵と場面構成により、どんどん絵本の世界に惹きこまれていきます。

最後のページを読み終えると、別の物語が始まって、読んだ人によってそのストーリーは違ってくるのでしょう。
読み返す度に新しい発見があり、何度でも読みたくなる絵本です。

推薦者:有本 教子(新潟県立図書館司書。こども図書室担当。2女1男の母。)

新潟県立図書館のホームページにBSNキッズプロジェクトの「大人の本棚・こどもの本棚」で紹介された本のリストが紹介されています。こちらもどうぞご利用ください。

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