草木で糸を染める染織家の暮らしを映した写真絵本です。
自然豊かな里山が広がる新潟県十日町市。
ここで育った植物を使って草木染をする岩田重信さんは「色には季節がある」と言います。また「十日町の色を出したいから、十日町で育った植物で染めたい」とも。
その言葉のとおり、 ヨモギ、 クルミ、 スギ、 ニセアカシアなど、その時どきの旬の植物を使って、真っ白な糸を染めていく岩田さんの手仕事ひとつひとつを、写真家・大西暢夫さんは丁寧に見つめて写真に映し「季節の色が、だんだん糸に乗りうつってきた」と綴ります。
自然とともに営む岩田さんが引き出す色のあたたかさを感じ、そして、淡くて優しい、自然から貰う色の美しさに気づかされる絵本です。
推薦者:有本 教子(新潟県立図書館司書。こども図書室担当。2女1男の母。)
新潟県立図書館のホームページにBSNキッズプロジェクトの「大人の本棚・こどもの本棚」で紹介された本のリストが紹介されています。こちらもどうぞご利用ください。