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女流作家の育児エッセイをこれまで何度も紹介してきました。伊藤比呂美、川上未映子、山崎ナオコ―ラなど。どれも赤裸々かつ辛辣な育児体験記であり、育児を取り巻く社会や制度への痛烈な批判が含まれ、かつ彼女たちが抱える不安や苦悩が綴られていました。

そして、今回、その中にまた一人、妊娠、出産、育児を始めた一人の女流作家が仲間入りをしました。「スタッキング可能」でデビューし、新刊が刊行されるたびに注目される作家・松田青子さんです。

育児エッセイは圧倒的に女流作家が面白いと断言します。それは、「コウノトリが運んできた」「生命の誕生の神秘」なんていうファンタジーな表現ではなく、ここにあるのは、まさに命がけの戦いという表現が適当なのかしれません。

中山 英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児(3歳娘)の父。育児と読書の日々を過ごしています。)

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