かあさんうさぎのフワフワは、子どもの頃から“イースターうさぎ”になりたいと思っていました。春のイースター祭で、世界中の子どもたちに、きれいな模様のたまごを届けるうさぎです。選ばれるのはたったの5匹。かしこくて心やさしく、とぶように足が速くなければなりません。
ところが、21匹も子うさぎが生まれて大忙し。そこで1匹に一つずつ、家の仕事を教えていきます。料理やせんたく、そうじだけでなく、歌やダンスまで。新しいイースターうさぎが選ばれる日、フワフワが子どもたちを連れてお城へ見物に出かけると…。
アメリカで80年以上も読み継がれているお話です。田舎暮らしで子育てに夢中、ちょっぴり自信をなくしていたけれど、自分の夢に再チャレンジしてがんばるフワフワを応援したくなります。かわいらしく表情豊かな子うさぎたちは元気いっぱい!春らしいきれいな色彩も見どころです。
絵本版を縦書きの物語に組みなおし、低学年でも読みやすくなりました。どうぞ親子でお楽しみください。
田村 梓(新潟市の小学校司書。子どもたちと一緒に本や昔話を楽しんで、30年になりました。)