ネコのクロは、「なにができるかな」とテーブルの上を見ています。
絵本を開いてみると、片側はピカピカのかがみのページにカラが割られ、卵がとろりと落ちていく様子が描かれています。もう片側のページにはテーブルの上のボウルを上から見た絵です。開いて見るとただそれだけですが、かがみのページを90度に立ててみると、そこにはかがみに映って丸くなったボウルに落ちていく卵の絵。平面な絵本の中に驚くほど立体な世界が現れるのです。
小麦粉、砂糖と牛乳が次々ボウルに入り、泡立て器でかきまぜる。その様子がページをめくるたびに絵本から飛び出してきます。
「きょうのおやつ」ができるまで、ネコのクロと一緒に不思議で立体的な「かがみのえほん」をお楽しみください。
新潟市立中央図書館 サービス1グループ 菅 寛和