いよいよ梅雨の時期に入りました。
今日は、夕方から雨の予報。傘を鞄に入れてと思っていたのに、ついうっかり忘れてしまったとお父さん。娘に頼んで駅まで傘を持って来てもらおう。
この絵本には、文字が一切ありません。しかも、色は、傘を届ける女の子の持つ傘の赤い色だけ。それ以外は白黒。雨の模様の薄暗い様子と、お父さんの傘をもって駅まで向かう女の子の、ちょっとお出かけしてウィンドウショッピングや道草するウキウキしている感情と対比されています。
真っ赤な傘だけで、この物語の細部が想像できます。この時期に読んでほしい絵本です。
推薦者:中山英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児の父。毎晩、絵本を読み聞かせるのが日課。)