筑摩書房が中学生向けに新しいレーベルを創刊しました。「ちくまQブックス」です。
この出版社には、もともと中高生向けの「プリマ―ブックス」という人気レーベルがあります。傍から見ると同じティーン層に向けたレーベルにみえますが、実は、学校現場から、プリマ―ブックスは、中学生には読み通せない内容といわれたそうです。そこで、中学生のみをターゲットしたのが「Qブックス」です。
3月に創刊した「岩波ジュニアスタートブックス」も、4月の「小学館YouthBooks」も中学生が対象です。ここまで中学生だけを対象にしたレーベルが立て続けに刊行される年はありません。
今の中学生には、年齢相応な本の選択肢が多いです。図が多くて、わかりやすい。やむをえず大人向けの本を借りて、理解に苦しんだ中学の頃を思い出します。うらやましい限りです。
中山 英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児(3歳娘)の父。育児と読書の日々を過ごしています。)