誰にだって悩みはあります。
人に話せば「そんなちっぽけなこと、悩んでどうする？」と言われることもあるでしょう。

主人公のキリンは自分の長くて、細くて、曲がりすぎの首が嫌でしょうがないようす。ジロジロと他の動物たちから見られるのも嫌でたまりません。スカーフやネクタイを巻いて目立たないようにしてみたり、自然界の中で隠そうとしたりしてみます。他の動物たちの首はどれもこれも素敵に見えるのに、自分の首だけは好きになれません。そんな時　首の短い生き物に出会い、短い首がどんなに嫌なのかを聞かされます。長短は違えど、何だか自分と同じ！とキリンは親近感が湧き、友達になるのでした。

自分では自信の無い部分を、ふとしたことから誰かに誉めてもらうととても嬉しいものです。なかなか自分で自分を褒めることって出来ないものですから。大人も子どももみんな 人とは違う素敵な部分があるはずです。友達や家族のそんな部分を探してみてくださいね。

推薦者：朝日仁美（絵本でＳＤＧｓ推進協会 代表理事　ＪＰＩＣ読書アドバイザー/絵本専門士　長年地域で乳幼児親子を対象におはなし会を主宰。現在は学校司書をしながら、絵本でSＤＧｓを普及する会を立ち上げ活動中。）