大人の本棚・こどもの本棚

コブタの気持ちもわかってよ

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一生懸命に育つコブタ(子ども)の視点から、何をどのように感じているか(気持ち)を書いた絵本です。

親や先生である大人ブタは、忙しくて子どもの話をよく聞いてあげていないし、いつもせかしているし、子どもとはこういうものだと決めつけています。うまく話せず、話を聞いてもらえないコブタは、おなかが痛くなってしまいます。そして最後はイヌに話を聞いてもらおうとします。

奥付の後のページで、コブタの親である大人ブタが、そんなコブタに気付いた様子なのが救いです。日々の生活の中で、大人が子どものためを思っているつもりでやっていて、本当は子どもの気持ちを十分に分かってはいないことはたくさんあるのではないかと反省させられます。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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