子どもの読書の事典ではなく、書名のとおり、子どもの読書を「考える」事典です。1項目2ページの中項目事典で、100名を超える様々な立場の人たちが、それぞれの立場で何を行ってきたかを述べています。
ゆるやかに、本を「つくる」ということ、「読む」ということ、子どもと本を「つなぐ」ということの3つの柱にまとめられていますが、文体も内容も実に様々で、子どもの読書という営みは、何てたくさんの人たちの支援のもとにあるかを改めて感じさせてくれます。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)