大人の本棚・こどもの本棚

こどものみかた 春夏秋冬

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著者の柴田愛子さんは、東京の私立幼稚園に保育者として勤めた後、「りんごの木」という幼稚舎を創設されました。幼稚園や保育園を探したり、調べている子育て世代の方には、必ずといっていいほど出てくる名前がこの「りんごの木」です。

自然の中に立つ学び舎。穴掘り、木登りなど大自然からの惠みに包まれ、遊びながら過ごす子どもたち。子供のたちのいきいきした表情。かつてあったはずの現在、失われつつある子育ての原点がそこにはあります。

柴田さんの子育て論は、そうした現場で実践して育んできた生きた育児書です。昨今の流行の科学的な根拠に基づく育児書よりも、説得力があるように思います。

 

中山 英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児の父(3歳娘)育児と読書の日々を過ごしています。)

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