この本は、２０１９年に弘文堂から発売された『こども六法』の公認姉妹本です。

『こども六法』は、大人でも難解な法律をイラストつきで、子どもにもわかりやすく書いたもので、​いじめや虐待など、子どもたちを取り巻く社会の様々な問題に対して正しい法知識を身につけ、自分を守る方法を伝えています。

『こども六法』が知識の本であるのに対し、『こども六法ＮＥＸＴ』は、子どもたちが行動を起こすための方法を書いた本です。

トラブルに巻き込まれたとき、本当に頼れる大人を探し出し、相談するにはどうしたらいいのか、漫画とわかりやすい文章で伝えています。

また文中で説明されている、大人がその場しのぎについ発する「なにもされてないならいいんじゃない？」や「あなたにもわるいところがあるんじゃないの？」などの【まあまあ言葉】は、子どもたちの行動を妨げ、相談することを諦めさせてしまう厄介な言葉であることに気づかされます。

私たち大人が、子どもたちの気持ちを真摯に受け止め、誠実に寄り添い、信頼できる大人になるようにと強く望む、著者のメッセージが伝わってきて、子どもたちだけでなく、大人にも読んでほしいと思う本です。

推薦者：有本　教子（新潟県立図書館司書。こども図書室担当。２女１男の母。）

さて、新潟県立図書館のホームページにBSNキッズプロジェクトの「大人の本棚・こどもの本棚」で紹介された本のリストが紹介されています。こちらもどうぞご利用ください。