日本には古くから伝わる季節の行事やあそびが沢山あり、その一つ一つに祖先から受け継がれてきた自然への感謝と共生への願いが込められています。本書では、そんな四季折々の行事やあそびが、わかりやすい解説と楽しいイラストで紹介されています。どんな場所にいても、自然は私たちが見つけさえすれば昔と変わらずそこにあります。身の回りのちょっとした自然に目を向けて季節の移ろいを感じ、家族でそれを楽しむという感性は、時代が変わっても日本人としてずっと大切にしていきたいものです。何気ない日常を子どもと楽しく過ごせるヒントが沢山詰まっている絵本です。

推薦者：田野辺淳子（絵本の家「ゆきぼうし」副代表。「ゆきぼうし」のある守門村（現魚沼市）で子育てをするため、2001年に新潟市西区から家族で移住。以来、「ゆきぼうし」スタッフの活動を続ける。現在は、高校で書道講師として勤務。）