大人の本棚・こどもの本棚

クワガタクワジ物語

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小学生の太郎くんとお母さんの、3年にわたるクワガタ飼育日誌。昆虫を飼っている親子に特におすすめしたい実話です。

2年生の太郎くんは、森で3匹のコクワガタをつかまえ、クワイチ、クワジ、クワゾウと名づけます。みそ樽を〈クワガタマンション〉にして、毎晩霧吹きをしたり、メロンやスイカの皮をやったり、学校に連れて行ったり。さらにノコギリクワガタ、ヒラタクワガタ、カブトムシなどを採り、どんどん仲間が増えますが、ある朝カブトムシのバラバラ事件がおこります。冬になるとクワガタを冬越しさせるため、あれこれ工夫しますが、悲しい別れもありました。

虫たちをかわいがり一生懸命世話をすることで、太郎くんとお母さんは小さな命について考えます。指にのぼってくるほど人なつっこいクワジとの交流に、胸が熱くなりました。

推薦者:田村 梓(新潟市立小学校の学校司書。子どもたちと一緒に、本や昔話を楽しんで、28年目になりました。公共図書館や幼稚園でも、子どもと本をつなぐ活動をしています。)

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