大人の本棚・こどもの本棚

まゆとごちそう 春夏秋冬

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北の山のてっぺんに住んでいる、せいたかのっぽの山姥母さんと、元気いっぱいの娘まゆ。絵本でおなじみの『やまんばのむすめ まゆのおはなし』シリーズから今回ご紹介するのは、まゆと山姥母さんが暮らす山を舞台に、春から冬までの暮らしや、ちょっと不思議な出来事を描いた七つのお話と、お話に登場する料理のレシピが一緒になった一冊です。まゆの友だち啓太はもちろん、キツネや河童、天狗など、絵本に出てくるメンバーも登場します。

一話一話の終わりに、山姥母さんが豪快に料理を作る様子や、まゆと啓太が楽しそうに手伝う様子が描かれていて、リズミカルで斬新な擬音語が効果的に使われています。卵を割る場面では「コチョン、ミシッ、パカン、ツルン!」、食材をボウルに入れて混ぜ合わせる場面では「ザングリ、ザングリ、ザングリ、ザン!」、食材が焼けるときには「チリチリ、カリカリ、ジュワジュワジュワーッ!」と、その音の響きから、料理をする楽しさが伝わってきて、おいしい料理の匂いがしてきそうです。

私が一番作ってみたいと思ったのは、秋のレシピ「鮭のキノコ焼き」とキノコの「クリームスープ」です。キノコ畑にはアリが案内をしてくれ、鮭は熊の親子が持ってきてくれました。森の仲間たちと一緒に過ごす、まゆたちの暮らしはとても楽しそうです。動物たちと出来立ての料理をおいしそうに食べる姿に、ほっこりとした幸せな気持ちになります。
どれも食欲の秋にピッタリのお話です。親子で読んだ後、お気に入りのメニューに挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

推薦者:有本 教子(新潟県立図書館司書。2女1男の母。)

新潟県立図書館のホームページにBSNキッズプロジェクトの「大人の本棚・こどもの本棚」で紹介された本のリストが紹介されています。こちらもどうぞご利用ください。

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