カッレ少年は探偵志望。隣に住む少女エヴァロッタ、仲間のアンデッシュと〈白バラ軍〉を結成し、敵対する〈赤バラ軍〉の3人を相手に、ゆかいな〈バラ戦争〉に明け暮れていた。
夏休み、〈大草原〉にある荒れ放題の地主館で遊ぶうち、高利貸しのグレーンじいさんと怪しい男のやりとりを目撃する。二日後、エヴァロッタはグレーンじいさんが殺されているのを発見!殺人事件の目撃者として新聞の一面に載ったエヴァロッタのもとに、毒入りのチョコレートが送られてきて…。
名探偵カッレ三部作の2巻。小さな町を舞台に、1巻では宝石泥棒事件、3巻では誘拐事件がおこる本格的な探偵物語。カッレの観察や推理が冴えるスリリングな展開で、子どもたちの友情も魅力的に書かれている。
新訳と新しい挿絵で親しみやすくなり、学校では「3巻も絶対買って!」と言われている。
推薦者:田村 梓(新潟市立小学校の学校司書。子どもたちと一緒に、本や昔話を楽しんで、28年目になりました。公共図書館や幼稚園でも、子どもと本をつなぐ活動をしています。)