大人の本棚・こどもの本棚

みる・かんがえる・はなす―鑑賞教育へのヒント―

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著者は、ニューヨーク近代美術館教育部に勤務し、対話型鑑賞教育プログラムの作成・実施を行った人です。対話型鑑賞教育とは、複数の鑑賞者が、作品と向き合い先入観を持たずにその絵をどのようにとらえたかを述べ対話しながらその絵が持つ意味を見出すようにさせる美術教育の一つの行い方です。

しかし、本書は対話型鑑賞教育の手法を伝える指南書ではありません。副題に「鑑賞教育へのヒント」とあるように、絵をみるということの周辺にある様々な話題を、エピソードをまじえて綴ったものです。美術教育を行う立場ではない方にとっても、とても興味深くお読みいただけると思います。

*現在は書店で購入できませんが、図書館でぜひご覧ください。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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