昆虫は身近な生物です。現在はその数が減ってきているという話も聞き、心配なところですね。ぜひ、幼い子どもの皆さんには、昆虫の実物にも本にも親しんでほしいと思います。昆虫の本ということを言えば、まずは昆虫図鑑、それから「カブトムシ」「テントウムシ」などといった特定の名前がついた絵本、そしてその先に、本書のような分析的に昆虫を扱った本にも挑戦してもらいたいです。
本書は、「虫のからだ」というシリーズで様々な昆虫の体の一部に焦点をあてた写真絵本です。昆虫の体の部分やその働きをバリエーションとともに理解することができます。ここには第1巻を取り上げましたが、「1はね」「2くち」「3しょっかく」「4あし」「5め」のいずれも見てほしいと思います。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)