ある夏の日、なっちゃんは、ともちゃんの家に遊びに行っても誰もいなかったので、一人で河原に遊びに来ました。
子どもが体感・観察する日本の夏の自然を、詩人の伊藤比呂美さんが、リズムのよい日本語に描写している絵本です。これは今の子どもよりも、もっと上の世代の人たちが体験した日本の夏のように感じました。この絵本の感度のよさは、むしろ大人の方々に味わっていただけるのではないかと思います。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)