「混ぜる」と「交ぜる」、「影」と「陰」、「こぼれる」と「あふれる」など、似ていることばの違いを説明している本です。
この本の魅力は、その説明が写真で行われていることです。「ミミズク」と「フクロウ」のように被写体自体が異なる場合もあれば、「特徴」と「特長」のように同じ銅像なのに、その角度によって違いを説明しているものもあります。抽象的な概念を具体的な写真で表現しているのは、本当に見事だと思います。
おかべたかしさんとやまでたかしさんは、コンビで素敵な本を数多く出版しています。『似ていることば』と同じコンセプトの『似ている英語』、文化差を感じられる「くらべる○○」、その他「目で見ることば」シリーズなどがあり、言葉と写真の関係の豊かさに感銘を受けます。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)