江戸を舞台に岡っ引きの千次親分とその息子の百太郎が、寺子屋の先生である秋月先生や友人の寅吉と、次々に江戸の難事件を解決していきます。ズッコケ3人組シリーズで有名な那須正幹氏による、まさに小学生のための捕物帖エンターテインメントです。
江戸の風俗や身分制度による生き方の違いも織り込まれてはいますけれど、総じて明るく楽しく、人情味あふれるお話となっています。本書には4話が掲載されていますが、大人気で、その後シリーズ化され、同じ出版社・異なる出版社から数多くの関連書籍が出版されています。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)