精神科医の著者が、表題のとおり10代の若い人たちに向けて折れない心を作るための感情の扱い方を教えた本です。「イヤな感情には役割がある」「おこっている人は『困っている人』」など6つの原則を、人生で出会う様々な場面に適用し、人と人との関係の見方を説明しています。
この本の優れたところは、単にその原因を解き明かすのではなく、その時にどうしたらよいかという行動や対処法を書いているところです。10代の中・高生だけでなく、親やこのような多感な時期の子どもに関わる大人にも読んでいただきたいです。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)