21歳から65歳の男女5人が、それぞれの今置かれた立場・状況に悩みながら、偶然小さなコミュニティ・ハウスに併設された公共図書館を訪れます。5人はそれぞれそこで働くユニークな司書に薦められた本を読んで、様々なことを考え、人生を大きく切り拓いていくという話が5つ、短編の形で載せられています。それぞれ短編として成り立ってはいるのですが、同じ場所を舞台にしているため、共通して出てくる司書や司書補、スタッフがいます。また、また登場人物の関係者が別の中に登場することもあります。5人の人物は個性的で、いずれもさわやかな読後感の物語です。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)