大人の本棚・こどもの本棚

おとうとがおおきくなったら

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赤ちゃんの弟が大きくなったら一緒に遊ぼうと、楽しみにしている幼稚園ぐらいの男の子の想像の物語です。想像の世界は、自転車に乗ってジャングルへ、海辺へ、ボートに乗って海へと、そしてもっと遠い氷山や雪がある北の国へと、広がっていきます。

この絵本の魅力は、その想像を裏付ける絵の美しさにあります。想像で出かける場所は、どれもカラフルで壮大で印象的なタッチですが、登場人物はしっかりと輪郭をとって描かれており、その遊びの行動の一つ一つが具体的でリアリティーのあるものになっています。幼い読者は、夢のような話であるが、自分のこういう冒険をしてみたいと思うことでしょう。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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