としとったペニーさんは、毎朝、町の工場に働きに行きます。それは大切な家族をやしなうため。ペニーさんの家族とは、動物たちです。
ある日、動物たちは、おとなりさんの畑においしいものがたくさん生えているのを知って、がまんできずに食べてしまいました。おとなりさんは、かんかんです。ペニーさんがおとなりさんの望み通りの仕事をしなければ、動物たちを連れていくというのです。ペニーさんと動物たちは、おおよわり。動物たちは、大好きなペニーさんのためにできることを考えはじめます…。
あたたかいタッチの挿絵と読みやすい文章で、すんなりとストーリーに入り込むことができます。数々の優れた絵本を生み出したマリー・ホール・エッツのデビュー作。
新潟市立内野図書館 司書 三富紀子