大人の本棚・こどもの本棚

リスクの正体―不安の時代を生き抜くために―

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本書は、著者による朝日新聞の「月刊安心新聞」「月刊安心新聞plus」に2014年の秋から2020年の2月まで掲載されたコラム61編を5本の柱に整理し直して、岩波新書1冊にまとめたものです。

リスクというと私達はまず新型コロナウイルスのことを思います。しかし、それだけでなく地震や豪雨や火事などの自然災害や、テロ、老朽インフラ劣化などの社会問題、さらには、ブロックチェーン、ドローン、シェール革命、チバニアン、ノーベル賞ラッシュなど、一見望ましく見える新しい技術や学術の世界のことさえも、その背景には様々な問題があることを知らせてくれます。

著者の述べ方は明快で心地よく、読んでいて深刻な気分にはなりません。新しい見方を知ることが楽しく感じられる1冊です。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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