北海道の大自然を舞台にした数多くの版画絵本を手掛けている手島圭三郎さんのデビュー作で、絵本日本賞を受賞した一冊。
湖の辺で暮らすフクロウ親子の秋の一日を描いたものですが、淡々とした静かな語り口の文章と共に、繊細かつ動きのあるダイナミックな版画がすばらしく、観る人を圧倒します。中でも、見開きいっぱいにフクロウが羽を広げ、鋭い爪で魚を捕まえる場面は迫力満点。図工で版画を体験する小学生に是非観てほしい一冊です。
推薦者:田野辺淳子(絵本の家「ゆきぼうし」副代表。「ゆきぼうし」のある守門村(現魚沼市)で子育てをするため、2001年に新潟市西区から家族で移住。以来、「ゆきぼうし」スタッフの活動を続ける。現在は、高校で書道講師として勤務。)