絵本の中で女の子が見ているアルバムには、女の子と同じくらいの年頃のお母さんの写真。それを不思議そうに見る女の子には、一緒に写っている町や家も全く知らない別世界に見えます。でもお母さんは言います。「たいせつなことはすこしもかわっていない。そらはあおくてくさはみどり。」そして寝る前には女の子と同じように「おやすみ」と抱きしめてもらっていたのだと。次はおばあちゃんの写真。その次はひいおばあさんの写真。みんな初めから大人だったわけではなく、昔は小さな女の子でした。
みなさんもおうちの人と一緒に、アルバムを眺めながら子どもだった頃の話を聞いてみませんか。知らない世界の話もあるかもしれません。けれども同じこともきっとあるにちがいありません。
新潟市立中央図書館 サービス1グループ 伊藤 麻美