ゆうじはきつねとお気にいりの飛行機の玩具と空色の種を交換します。種を植えて水をやると何と家が発芽し、さらに水をやると家はどんどん大きくなって、そこに様々な動物が住むようになりました。しかしきつねは今になって、交換をやめて元通りにし、家を返してほしいと言い出すのです。
「ジャックと豆の木」「さるかに合戦」「てぶくろ」など、定番の昔話を彷彿とさせる絵本ですが、意外な展開が待っています。『ぐりとぐら』の中川李枝子・大村百合子姉妹による、楽しい絵本です。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)