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スギナ屋敷のオバケさん オバケ屋敷にお引っ越し

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有名な料理研究家の尾羽健一郎(おば けんいちろう)さんは、皆からオバケさんと呼ばれています。もうちょっと広いキッチンのある家に引っ越してみたところ、その家はお化け屋敷だったのです。そこで、オバケさんは、タヌキから人間の女の子に化けた「タヌダちゃん」や、作りかけのシフォンケーキからのお化けになった「シフォンくん」と仲良くなって、自分を追い出そうとする屋敷守のお化けと対峙します。

お化け屋敷が舞台ですが、とても明るくて楽しいお話で、これは小学生に人気があるのも納得です。最後には、オバケさんが作ろうとしたシフォンケーキのレシピも載っています。料理って、材料から加熱したり手を加えたりして違うものにする行為なので、お化けと相性がいいなと思いました。

推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)

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