表紙には黒マントに黒い三角帽子の どろぼう三人組。ぎょろり目玉で、大きく赤いマサカリを持っています。
ページをめくると「ラッパじゅう」や「こしょうふきつけ」など、脅しの道具が並んでいて、どれも不思議なものばかり…。その使いかたもインパクトがあり、この三人組に出合ったら最後、ご婦人は気を失い、犬も逃げ出してしまうのです。
怖いお話かと思いきや、美しい色彩の絵とリズミカルな文章で、子どもたちを想像の世界に誘い、その世界のなかで遊んだり、怖がることを楽しんだりできる絵本です。
物語の中盤で、ひょんなことからお宝ではなく、ティファニーちゃんという女の子を隠れ家に連れ帰った三人組。ここから話が急展開します。
読み終わった時には「“すてき”な三にんぐみ」の意味が分かることでしょう。
推薦者:有本 教子(新潟県立図書館司書。こども図書室担当。2女1男の母。)
新潟県立図書館のホームページにBSNキッズプロジェクトの「大人の本棚・こどもの本棚」で紹介された本のリストが紹介されています。こちらもどうぞご利用ください。