デジタルネイティブといわれる子どもたちは、様々なメディアを用いて、ネット社会を生き抜いていかなければなりません。インターネットの全体構造を知り、相応しい振る舞い方を身に付けることはとても重要なことなのです。全体構造を知ると、ＳＮＳもコミュニケーションの一種であり、きちんとしたコミュニケーションをとることができれば、問題はないのだということが分かってきます。

著者は、グリー株式会社でネットパトロール総括を担当している専門家で、全国各地で講演を行っています。豊富な事例を出して私達が持っているネット社会に対する偏見や誤解や不安を取り除いてくれます。書名は「11歳から～」となっていますが、子どもにも大人にも読んで欲しい１冊です。

推薦者：足立幸子（新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。）