大人の本棚・こどもの本棚

極夜の探検 たくさんのふしぎ2020年2月号

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「極夜行」という第1回本屋大賞ノンフィクション大賞を受賞した探検家・角幡唯介さんの探検記録があります。この作品を、月刊「たくさんのふしぎ」(福音館)が、小中学生向けに絵(山村浩二さん作)付きで作品にしました。タイトルにある通り、この探検記は、太陽が昇らない北極をひとり旅した記録で、終始、暗闇の中で、話が繰り広げられます。太陽の素晴らしさをもう一度見たい一心で、連続する想定外と想像を絶する困難を乗り越え、4か月ぶりにみた太陽は一体どんなふうに見てたのでしょうか。

表紙、なか身のほとんどが薄暗くなっている「たくさんのふしぎ」はいまだかつて読んだことがありません。色彩やビジュアル重視の子ども向け雑誌の果敢な挑戦に拍手を送りたい。

推薦者:中山英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児の父。毎晩、絵本を読み聞かせるのが日課。)

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