最近も大きな災害がありました。近年、日本では災害が増えてきているような印象がありますが、本当にそうでしょうか。
この本では、古文書に書かれた地震・火山噴火・土砂崩れ・高潮などの記録を丁寧にひもとき、そのとき人々はどのように振る舞ったのか、その災害が日本の歴史にどのような影響を与えたかについて述べています。
昔にも天災はあり、安全・安心な暮らしを望む人々の気持ちに違いはないようです。想定外の災害という言葉も頻繁に使われますが、それでも私達が過去の災害史から学ぶべきことは多いように思います。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)