リクルートでフェロー、そして、東京都で民間人初の公立中学校の校長を務めた藤原和博さんには、「人生の教科書」というシリーズの本があります。
そのシリーズの最初は、学校教育に欠けている学びを、実践的に教えてくれる本でした。やがて、中学生も大人になることから、社会人、30代、40代、定年と年代別に、人生の指南書というシリーズに変わっていきました。
そして、本書は、父親になる人への人生の教科書になります。
ここにも、圧倒的な実践者としての体験から裏打ちされた子育て論が展開されています。
子どもができ「戸籍上」父親ではあっても、本当の父親になったとはいえません。本当の父親になるとはどういうことなのか。藤原元校長の人生を通じて、教えてくれています。
中山 英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児(4歳娘)の父。育児と読書の日々を過ごしています。)