本書は著者が図書館に関して14種類の問いを立ててその課題を明らかにしたもので、14章から成っています。例えば図書館の利用者ということを考えてみます。「第5章 図書館を訪れる人は増えているのか、減っているのか」については、もちろん図書館によりますが、全体としては少し減っているようです。そして、「第9章図書館を使っているのはどんな人々なのか」によると、世の中には7種類の図書館利用者がいるそうです。関連して「第6章雨が降ると図書館に来る人は増えるのか、減るのか」「第8章人はどのタイミングで図書館を使うようになるのか」など、その章のタイトルを見ただけでも、筆者の問いの立て方の面白さを感じていただけると思います。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)