影をつくるほど明るいお月様。秋の夜空を照らし出してくれる。ある時、おつきさまは地上の池にも月があることに気づき、つきのぼうやに連れてきてほしいと頼んだ。さあ、つきのぼうやの大冒険。縦長の判型の効果を存分に使って、空から地上、水の中。いろんなハプニングと遭遇するお話が繰り広げられていく。つきのぼうやがふわふわと地上に降りてくる動きに合わせて、読み手の視線が上から下へ。ページをめくると、また上から下へと移動し、飽きることがなく楽しい絵本だ。
推薦者:大平光代(絵本の家「ゆきぼうし」(魚沼市)代表。絵本専門士の資格を持つ。10年間子育て専業主婦をし、現在は保育園、こども園勤務の保育教師。大阪府出身)