暑い夏にぴったりの“うさこちゃん”の絵本です。
天気のいい日にテントをはって、大よろこびのうさこちゃん。おかあさんの手作りサンドイッチを食べて、ビニールプールで水遊び。楽しい時間を過ごします。

テントの中からのぞいたり、はだかん坊になったりするうさこちゃんの仕草が、とってもかわいい！　おかあさんに見守られながら、自分だけの場所で一人遊びをする、幼い子のうれしさが伝わってきます。

うさこちゃんの誕生から始まるシリーズは30冊以上。日常の喜びや悲しみを経験しながら成長していく姿を、くっきりした線と鮮やかな色で描いています。

“うさこちゃん”という名前は、オランダの原書の名前“ナインチェ”という響きを大切にして、石井桃子さんが名付けたそうです。
おとうさんと二人で海へ行く『うさこちゃんとうみ』も、おすすめです。

田村 梓（新潟市の小学校司書。子どもたちと一緒に本や昔話を楽しんで、30年になりました。）