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暮しの手帖別冊『わが家の家事シェア』

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どの家庭にも、家事の分担という永遠の課題があります。

「家事は女性がやる」そんな話は、昭和のがんこ一徹の父のもと、子だくさんで一人で家事育児をこなす献身的な母がいた頃の、遠い昔の話であるように思います。

現在は、共働き夫婦の増加、待機児童問題など、夫婦は、家事などシェアして家庭生活をこなすことが、むしろあたりまえになってきています。保育園の送り迎えに父の姿を見ない日はないですし、残業となり、夕食や子どもの面倒を親などに工面する女性社員の姿など頻繁です。

男だから、女だからというよりは、できるほうがやる。ただ根強く女性は家庭に入って家事すべしという価値観は残っており、働きながら家事も行う女性がいまだに多いという現実があります。

家事は永遠に続くおわりなき労働。家事が夫婦間の軋轢や亀裂へとつながっていくこともしばしば。

本書に登場する夫婦それぞれの家事シェアに対する考え方と具体的なケースとしての取り組みが、家事分担に悩む夫婦にはおおいに参考になる貴重な1冊。

中山 英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児の父。毎晩、絵本を読み聞かせるのが日課。)

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