著者は、演劇の世界の第一人者で、劇作家でもあり演出家でもある平田オリザ氏です。
留学時のエピソードや、内外の様々な場面で様々な年齢の人達に行った演劇ワークショップの例などを引き、私達が無意識のうちに身に付けているコミュニケーションの多層性・多様性を、様々な角度から平易な文体で描き出してくれています。
その一つ一つが「あるある」と納得したり、反対に「へえ」とびっくりしたりする、非常に面白い本でした。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)