大人の本棚・こどもの本棚

わるいタネ きずだらけのオレがきめたこと

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主人公はとんでもなくひねくれた意地悪なひまわりのタネ。

使ったものは使いっぱなし!約束も順番も守らない!

赤ちゃんを泣かせたり、図書館で大騒ぎしたりもする有様。

自分でも自覚しながらそんなことをしているわるいタネ。

もちろん まわりのタネからも嫌われています。

 

どうしてこんな性格になったのか?

生まれた時からこんな嫌なやつじゃなかったわけで・・・。

生きてきた今までの環境の中で性格がどんどん歪んでいったようです。

しかし

ある時 鏡に映った自分の姿を見て家族や楽しかった頃を思い出し

決心するのです。

 

〈もう わるぶるには やめよう。〉

 

ここから彼の努力は始まるのでした。

親切にした時の心地よさや仲間がいることの楽しさは

彼の支えとなっていくのでした。

 

すぐには変えられないこと(変わらないこと)もあるようですが

折り合いをつけて なんとかして良い方向に向かおうとするタネを

応援したくなります。

今はだま変わり始めたばかりなので

意地悪な気持ちと優しい気持ち どちらかではなくまぜこぜ

ですが 諦めない!と思い直した様子が描かれています。

 

「育った環境や今置かれている状況で人は変わるもの」

そんなことを教えてくれる作品です。

 

新しい環境に向かうこの時期

大人にも読んでもらいたい作品です。

もしかしたら 大人の心により深く刺さる内容かもしれません。

推薦者:朝日仁美(絵本でSDGs推進協会 代表理事 JPIC読書アドバイザー/絵本専門士 長年地域で乳幼児親子を対象におはなし会を主宰。現在は学校司書をしながら、絵本でSDGsを普及する会を立ち上げ活動中。)

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