人気の「ばばばあちゃん」シリーズ。今回ご紹介するのは、春の香りがいっぱいの料理絵本です。
桜の花びらが散る庭で、どろだんごを作って遊ぶ子どもたちを、ばばばあちゃんは「よもぎだんご」作りに誘います。野原に出かけて よもぎ、なずな、せり、つくし などの野草を摘み、家に帰ってみんなで料理を作るのです。
ゆでる、こねる、ちぎる、すりつぶす、まぜる といった作り方を教える ばばばあちゃんの説明はわかり易く、子どもたちの「やってみたい!」という気持ちを引き出します。子どもたちが作る「よもぎだんご」の形は、丸だけでなく、楕円だったり、細長かったり、くねくねしていたりと自由で楽しそうです。
料理を作りながら、いたずらっ子のようにつまみ食いする ばばばあちゃん、よもぎだんごをみんなで食べる前、こっそり姿を消して、きれいな服に着替えて現れる ばばばあちゃんの嬉しそうな表情など、ばばばあちゃんがとても魅力的で、シリーズ全てを読んでみたくなるでしょう。
推薦者:有本 教子(新潟県立図書館司書。こども図書室担当。2女1男の母。)
新潟県立図書館のホームページにBSNキッズプロジェクトの「大人の本棚・こどもの本棚」で紹介された本のリストが紹介されています。こちらもどうぞご利用ください。