雪かき、雪掘り、雪下ろしに追われ、雪国の厳しさが身に沁みる今年の冬。それでも、子どもたちは元気いっぱい雪遊びに興じ、雪の楽しさや美しさを思い出させてくれます。
本書は雪の結晶のでき方や、種類を紹介した写真絵本です。雲の中の小さなチリが芯になり、水蒸気がどんどんくっついて六角形の結晶に成長するそうです。雲の湿度や気温によって形を変え、地上に降りた時には、同じものが一つもないとは!
70ほど載っている結晶写真がとてもきれい!星のような形(樹枝状結晶:じゅしじょうけっしょう)、板のような六角形(角板結晶:かくばんけっしょう)、柱の形(角柱結晶:かくちゅうけっしょう)や、くっついて面白い形になったものなど、自然の造形美に驚かされます。
巻末には、虫眼鏡を使った観察の方法も載っています。
田村 梓(新潟市立小学校の学校司書。子どもたちと一緒に、本や昔話を楽しんで、28年目になりました。公共図書館や幼稚園でも、子どもと本をつなぐ活動をしています。)