この本は、iPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥氏と小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトを統括した川口淳一郎氏 おふたりの対談と、それぞれの講演がまとめられています。
「iPS細胞」と「はやぶさ」という、異なる分野で世界的な偉業を成し遂げたおふたりが若い人たちに向けて送るメッセージは、わかり易い言葉で語られていて、ストレートに胸に響きます。
「成功するためにはVW(VisionとWork hard)が大切」「高い塔を建ててみなければ新しい水平線は見えない」など、様々なことに挑戦していく10代のみなさんのモチベーションを上げるような言葉が書かれています。
多くの失敗談も語られていて、答えのない問いに悩んだときに、参考になる一冊です。
推薦者:有本 教子(新潟県立図書館司書。こども図書室担当。2女1男の母。)