「あるときかっぱが『かっぱかっぱかっぱ・・・』とつぶやきながらトンネルをくぐると、『ぱかっぱかっぱかっぱかっ』げんきなうまになって、でてきちゃいました。」
この文のように、「へんしんトンネル」とは、何でも通過すると変身してしまう不思議なトンネルです。繰り返し音読すると、前後がくっついてまるで違う言葉になってしまうという日本語の面白さを上手に生かしています。親子でも保育園や幼稚園でも、ぜひ読み聞かせをして楽しんでください。明るいデフォルメされた絵も親近感がわき、とても魅力的です。
本書はあきやまただし氏の代表作で、後に『へんしんバス』『へんしんレストラン』『へんしんトイレ』『へんしんマーケット』などの様々なへんしんシリーズが出版されました。
推薦者:足立幸子(新潟大学教育学部准教授。新潟アニマシオン研究会顧問。専門は国語科教育学・読書指導論。学校や家で子どもが読書をするための方法や環境について研究している。)