タイトルからおやっと思いました。スマホを使いこなす若者たちにとって、スマホはもはや万能選手であり、スマホさえあればという考え方で社会を見ていると思っていました。
しかし、本書はその逆で、京都大学総長でもある山極寿一氏の講演会を聴きにきた多くの高校生がスマホを捨てたいといい、スマホでつながることに漠然とした不安を感じているといいます。
ゴリラ研究の第一人者である山極氏が、本来あるべき生物としての人間らしさや野生の力がこのままでは失われていくと警告を鳴らします。果たして人の未来はどうなるのでしょうか。人間とは何か、未来の社会での生き方など多くの示唆に富む書です。
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推薦者:中山英(萬松堂本店店長兼出版社島屋六平出版営業課長。1児の父。毎晩、絵本を読み聞かせるのが日課。)